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点検整備記録簿を確認しよう

バイクの点検整備記録簿とは?

点検整備記録簿というのは、バイクのメンテナンスや点検、交換、修理といった作業の記録を付けている書類のことです。
少なくとも車検が必要となる排気量が大きなバイクについては、明確に点検整備記録簿を作成し、保管しておく必要があります。
記録簿は一般的に、法定点検として実施される12か月点検と24カ月点検の際に作成されます。
また、新車もしくは中古の状態で購入してから、バイクショップが3カ月や半年などのスパンで行う点検でも点検整備記録簿が付けられることがあります。

点検整備記録簿にはさまざまな点検項目が記載されていて、書式によっては関連する図も描かれています。
バイクの場合は、12か月点検用に合計33項目、24カ月点検用に51項目が設けられています。
項目はエンジン周りや足回り、ボディーなどの大まかなジャンルに分けられて記載されています。
バッテリーやエンジン、ハンドル、ブレーキペダルなどの個別のパーツで項目が作られていて、異常がなければチェックを入れる形となります。
また、こうしたチェック項目とは別に、点検整備を行った工場や時期なども記載されます。

こうした点検整備記録簿は、通常車検の前に作ることになります。
記録簿は車検の際に提出が求められる書類ですので、そのまま車検証などの書類と一緒に車検場に持っていきます。
車検がない小型排気量のバイクについては、こうした記録簿をどこかに提出する必要はありません。
しかし、バイクの状態を保つためには定期的に点検整備する必要があることには変わりはなく、その都度記録簿を作ることになります。

点検整備記録簿で確認したいポイント

中古バイクを購入する時には、必ずこの点検整備記録簿をチェックしましょう。
しっかりとメンテナンスされているのか、いつ点検を行ったかなどを知ることができるからです。
注目したいのは、どのパーツが調子が悪く交換や修理が必要だったかという点です。
もしエンジンなどの重要な部品に不具合が生じているようなら、現状はどうなっているのか、将来的に負担がかかることがないかを確かめる必要があるでしょう。

もう一つは、誰が整備を行ったかという点です。
整備車が指定工場や認証工場であることを確かめられれば、しっかりとしたところで整備をしているので安心できます。
こうした指定工場などではない場合、前のオーナーが自分でチェックをしてユーザー車検を取っている可能性もあります。
もちろん、そうだからと言ってすべてが悪いというわけではありませんが、より慎重にバイクの現状を調べた方が良いということになります。
記録簿を見ることによって前のオーナーがどれだけバイクのメンテナンスに気を配ってきたかが分かりますので、大事な書類として丁寧に確認をしましょう。