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ホンダドリームの特徴

ホンダ・ドリームの概要

ドリーム及びDREAMは、ホンダのバイクの商標で、創業者である本田宗一郎氏の「夢=dream」を引用したものです。
ドリームシリーズ第1号は、1949年に発売された「ドリームD」で、現在でもホンダコレクションホールで、閲覧することができます。
1950年代以降は、250ccクラス及び上級モデルやフラグシップ機に用いられ、特にグレードの高いモデルに与えられた冠でもありました。

70年代半ばに、使用中止に至りましたが、1990年以降に再び用いられるようになりました。
また、単独モデルとして製造販売されることになります。
ドリームの冠は、CBを始めとする様々なシリーズに用いられていますが、今回は比較的年代の新しい単独モデルをご紹介します。

ホンダ・ドリーム 1998年モデルの主な仕様

『ホンダ・ドリーム50 主要スペック』
エンジン形式:空冷4ストロークDOHC4バルブ 単気筒
排気量:49cc
型式名:A-AC15
最高出力:4.1kW(5.6ps)/10,500rpm
最大トルク:4.1Nm(0.42kgf・m)/8,500rpm
全長×全幅×全高:1,830 mm × 615 mm × 945 mm
シート高:740mm
車両重量: 88 kg
燃料タンク容量:6.2L
タイヤサイズ(前):2.50-18 45L
タイヤサイズ(後):2.50-18 45L
変速装置/変速方式:常時噛合式5段リターン
ボディカラー:レッド/オリオングレイ/ブラックデーモン
参考価格:32万9,000円(税別)

ホンダ・ドリーム50の特徴

ドリーム50が、初めて発売されたのは1997年のことで、2000年までの3年間生産されました。
排気量49ccのロードスポーツモデルで、モチーフとしたのは、1962年に発売されたCR110カブレーシングでした。
CR110カブレーシングは、実際のレースで活躍したマシンで、ドリームの冠こそないものの、現代風にアレンジして甦らせたことは驚きに値します。

CR110を、かなり意識した作り込みがなされ、スペックを見てお分かりのように、50ccクラスのバイクにしてはかなりハイスペックです。
しかし、当時の価格が、原付きバイクにしては高額でした。
さらに、最高速度30km/hという問題もあり、その後の排ガス規制などもあって、短期間での限定生産となってしまいました。

ホンダ・ドリーム50の中古市場評価

ドリーム50が誕生し、早20年以上が経ちましたが、当時は数々の理由もあり、いまいち人気が上がらず、生産終了に追い込まれてしまいました。
しかし逆に、この日を価値が人気を呼び、中古市場では現在でも高額で取引きされています。
驚くことに、当時の価格よりもかなり高く、程度の良いドリーム50もよく見られます。

ちなみに、中古参考価格としては、49万8,000円から129万8,000円と幅があり、程度の良いものほど高値が付く傾向にあります。
つまり、ホンダ・ドリーム50の場合、プレミアム的な価値があるため、今後もさらに上がり続ける可能性があるということです。
また、さらに希少な、レース専用バイクとして、「DREAM50R」があります。